AKOF 风格？ 字符“Sial” 作者 Lifeend

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【プロフィール】
名前　　　　　シアル・ペリドット
格闘スタイル　風を使った戦術
誕生日　　　　12月25日
年齢          15歳
出身地 　　　 不明
身長　　　　　156cm
体重　　　　  42kg
スリーサイズ　80・56・84
血液型　　　　A型
趣味　　　　　読書、越冬
好きな食べ物　メロンパン
好きな音楽　　ポピュラーミュージック
得意スポーツ　ビーチバレー
声優　　　　　鳴坂みあ
大切なもの　　お気に入りの本
嫌いなもの　　気が強い人、夏

中期に造られたKシリーズの一人。
性格は控えめで心優しく、人と目を合わせたり人前に立つ事が苦手。
戦士として生まれたのにも関わらず喧嘩が嫌いで物静かな場所を好む。

風を操る能力を持つが、純度の高い草薙の炎やアンチK' アーツを持つ被験体と比べて強さは最弱レベル。
空中戦が少し得意なだけで、元のポテンシャルも低い。
性格、実力的にも戦士には向いておらず実績も残せなかったが
空いた時間を使って学んでいた医療知識が見込まれ衛生兵としての生き方が許された。

反乱者やハイデルン達の活躍によりネスツ本部が壊滅した事を機会に組織から脱走したシアルは
自分の能力と医療知識を悪事に使う事以外で世間や人の役に立てないかと考え
ネスツ残党や抹消する者を始めとする敵達から逃れながらも生き場所を探し続けている。
将来は看護婦か薬剤師になりたいらしい。

趣味は読書。
得た知識の大半は本を読んで知ったもの。
SF、ファンタジー、ホラー、ミステリー、歴史など全てのジャンルを読んでいる。

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【交友関係】

「【抹消する者】 Naoとその仲間達」
シアルが恐れている集団。
正面から戦っては勝ち目はまず無いので接触を避けている。

「ティエス・アルバーン」
シアルに大きな影響を与えるきっかけとなった恩師的な存在。
過去に医学哲学者としてネスツに所属していた。
ネスツの科学力を戦闘だけにでなく医学にも有効化させる事を理念とする。
その後、上層部との思想上のすれ違いから自らネスツを脱退。
現在は医療哲学・研究者として裏で暮らしているらしい。

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【バックストーリー】

シアルは今日も宿舎の寝床でページを捲る。
この施設、ネスツ支部でKシリーズとして生まれた彼女は毎日ここで働かされていた。
授かった宝石名は明るく前向きに生きていく力を齎す太陽の石と呼ばれる「ペリドット」
組織はその宝石名に似つかわしい、勇敢かつ有能な戦士としての働きを彼女に期待した。

だがシアルが今所属している部は医療班。
本来ならば戦士として能力を与えられたKシリーズ達は絶対に所属しない部隊。

そう、彼女は失敗作だった。
戦闘能力は極めて低く、性格も控えめで臆病で、そして戦士にはそぐわぬ心優しさ。
当然ネスツは粗悪品としてシアルの殺処分を取り決めたが、上層部は彼女のある一面に注目した。

シアルは戦闘に関しては全くの役立たずであったが、組織の知らぬ内に多くの医学知識を得ていたのだった。
傷を負った仲間に対しての的確な応急処置、仲間達の救出活動に関する熱意。
組織は当然温情こそ一切持たなかったものの衛生兵としての利用価値はあると判断し
こうしてシアルは組織で生きる事を許された。

彼女が今読んでいる本もその時に読んでいた医療関係の本。
小さなきっかけで読み始めた本だったが、シアルはその内容に感銘を受け読書にのめり込んだ。
それからは他の部分で役に立とうと彼女は就寝前のわずかな時間を活用し独自で医学知識を学び続けている。

何れの本も著者名は同じ、その名はティエス・アルバーン。
かつてはこのネスツに身を置く医療哲学者だったようだが、今やその行方を知る者はいない。
一説によれば遠くのネスツ支部に異動した、または組織に粛清され命を落としたとも言及されている。
ネスツの一部施設に彼が著した本が未だに置かれているのもその時の名残だとか。

シアルにとって一度も出会った事のない、顔すらも分からない人物だったが彼に対して恩義を少しだけ感じていた。
間接的とはいえ、多くの本をネスツに書き残した事で自分に唯一の生きる道を与えてくれた本人だったからだ。

「ティエスさん…ですか…せめて此処にいる内に私が生まれていたら…」

もしまだ生きているのならば彼に会ってみたい。
だが、そんな事は当然無理なのは彼女には分かっていた。
外に出る事を組織が許す訳もなければティエスが今何処に居るのか誰も知らないからだ。

「明日も早いからもう寝ましょう」

いつかネスツから出れる日を願って。
また明日の戦いに備えて、読んでいた本をしまい彼女はゆっくりと目蓋を閉じた。

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恐怖で震えが止まらない。
私は息を殺してあの男の死角に身を潜める。
辺りには白い炎痕が散っており、煙の匂いで今にも咳き込みそうだった。
口元を両手で覆いグッと我慢する。

あれから時は経ち、ネスツは崩壊した。
私達Kシリーズや多くの実験達は晴れて自由の身となり、それぞれ新たな道を歩んでいる。
運良く私は薬屋に住み込みで雇って貰い生活する事が出来た。
店主のお婆さんは身元も知れない私を一目見て何も言わずに雇ってくれたのだ。
だがその生活は長く続かせてはくれなかった。

今日は材料の買い出しの為に外出してのだが、道中で白い炎を扱う得体の知れない男が私をいきなり襲ってきた。
こんな私でも長い間戦場に向かっていた時期があったのだ。
ある程度は相手を見るだけで敵の力量は判断出来る。
この男には、どうやっても勝つことは出来ないと。

噂は聞いた事がある、Kシリーズを狙う「抹消する者」を。
KシリーズでありながらKシリーズを憎み、殺害し続けるイレギュラーな存在。
相手がその男だと直感した私は逃げ続ける事しか出来なかった。

暫く時間が経ってから抹消する者がいた方角を覗いてみる。
幸いにも、男は私を見失いそのまま姿を消したようだった。
私はホッと胸を撫で下ろす。

なんとか私は薬屋の前まで辿り着いた。
ドアノブに手をかけようとするも、動きが止まる。
いつもならば私はいつものように帰宅する所だが、それを躊躇った。
抹消する者に私がこの付近に住んでいる事を気づかれたという事実がある。
今回は私が外出していたからこそ、他人に被害は及ばなかったものの次はそうとは限らない。
もし私が家にいる所に抹消する者が襲撃を仕掛けてきていたら、私だけではなくお婆さんまで＿＿＿＿

暫く考えた末、私は一枚の手紙を買い物袋と一緒に扉の前へ置き薬屋を後にした。

「…お世話になりました、ですが…またいつか会いにいきます、お婆さん」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 

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＿＿＿＿ 


敵が通り過ぎたのを確認して、私は裏地に座り込む。
薬屋から自立した私はまた窮地に追い込まれていた。

Kシリーズにとって驚異なのは抹消する者だけではない。
ネスツは崩壊した今でもネスツの再建を目論む残党をはじめに様々な勢力が残っており
中には科学力の結晶であるKシリーズ達を欲する者も多い。

残党勢力の一つに存在を気付かれた私は再び逃亡生活に逆戻りしてしまった。
敵は抹消する者程の実力ではないにしろ、多勢に無勢。
私の実力では当然倒せる存在ではない。

「痛…っ…」

負傷した足首の傷を手で押さえる。
靴を脱いで傷口を直に見てみると血が糸をひいたように流れていた。
急いで消毒をする為に水場まで向かおうと立ち上がろうとするが
激痛が邪魔をし私はその場に崩れ落ちる。

力が入らない、視界も白っぽくかすんできた。
ここ数日間はろくな食事もとらずに、残党達との戦いばかりで力を浪費する生活。
強いKシリーズ達は自分で生業を容易く見つけられるんだろうが、私は自分の身を守るので精一杯だった。

「他人の命を救う事を夢にしているのに…自分の命すら最後は守れないなんて皮肉…ですね」

とつぶやいたその時。
意識が朦朧としている中目の前の床に大きな人影が映った。

「っ…う…あ…」......